菅江真澄の道

江戸時代後期の紀行家、菅江真澄が旅したゆかりの地を巡っていく!

菅江真澄ゆかりの地(三崎峠)

 菅江真澄が三崎峠を越えて初めて秋田の地に足を踏み入れたのは、天明4年(1784)の9月25日であった。故郷の三河(愛知県)を出て2年目、31歳の時である。


三崎山は羽州浜街道の難所の一つとされたところで、大石を敷き詰めた旧道がうっそうとした林の中に今も残っている。


松尾芭蕉もこの旧街道を通っていて、奥の細道で有名だ。(松尾芭蕉ゆかりの地として大きく紹介されているが、残念ながら菅江真澄の標柱や歌碑は一切ない)


三崎山では大師堂に詣でている。そこで菅江真澄は「この大師堂の下には昔、手長という恐ろしい怪物に捕まった人達の屍(しかばね)がたくさんあったが今では岩が重なって見えない」と昔話を記した。

三崎公園から日本海に沈む美しい夕日を見ることができる。


参考文献:秋田のかりねを行く(秋田県立博物館)