菅江真澄の道

江戸時代後期の紀行家、菅江真澄が旅したゆかりの地を巡っていく!

菅江真澄ゆかりの地(鳥海山)

 象潟での二日目の旅は雨風が止まなかったものの、宿でじっとしてもいられず、磯部を歩き回った。三日目には中橋から船に乗り潟巡りに出かけた。


 菅江真澄は船で島々の合間を縫って鳥海山を眺めていた。その時に詠んだ歌がある。


 「大平からあおいだ鳥海山は駿河の田子の浦からみた富士山のようで見事であった」


 

 
田子の浦は静岡県にある駿河湾西岸の名称でそこから見事な富士山が見ることができる。


「田子の浦から富士山」
 
菅江真澄は天明2年に駿河地方に出かけており、その時に富士山を見たと思われる。


にかほ市から見た鳥海山


参考文献:秋田のかりねを行く(秋田県立博物館)
     菅江真澄と秋田(無明舎出版)